転がる石

2018/01/02

転がる石に苔は生えぬということわざが日米にありますが、

我が国とアメリカではこのことわざの解釈が間逆であると学生のときに

聞いたことがあります。

まず、我が国の解釈ですが、石の上にも三年ということわざや国歌の君が代の

一節のように苔が生えるまでじっと耐えるのが美徳のようにされてきた

経緯があります。

でも、この解釈を批判的に見れば、筆者のようにイジメやブラック企業で

辛い目にあってもすぐに学校や会社を辞めようとせずに

じっと耐えろと言われているように思えるし、国歌ではないけれど

モーレツ社員とか働き蜂とか言われる我が国の勤勉性が

千代に八千代に続いてきたので交通事故の死者よりも

イジメや労働問題を含めた自殺者が多いという歪んだ現状を容認する

ことになって、うつ病で辛くてもなかなか周りに悩みを打ち明けられなかったり

ブラック企業が野放しにされるなどの弊害を生んできたと思います。

一方で欧米での冒頭のことわざの解釈は、石はコロコロ転がって

苔など生えぬほうがむしろいいというものであって、音楽家の

ローリングストーンズの語源になっているように、

石の上にも三年といってじっと耐えるよりも自分探しをしながら

コロコロ転がるほうがいいとされています。

筆者も子どものときは何の疑問も持たずに国歌を歌ってきたけれど、

イジメやブラック企業に耐えずにどこか自分を受け入れてくれるところを

探してコロコロ転がっていくべきだったと思うし、先の欧米の

考えのように渡り鳥と言われても意に介さず気に入らない学校や会社からは

さっさとフリーエージェント宣言をすればいいのです。

イジメで学校にいられなければ通信制の学校やフリースクールなど

幾らでも居場所はあるし、先の見えない不景気だけれど、

根気よく探せばきっと天職は見つかるので、苔が生えるまでじっと

耐えずに、不要なストレスを抱えずに自分らしく人間らしく

生きられる世界を探してコロコロ転がっていく勇気を持ちたいものですね。

心配せずともダイヤモンドのように華美ではなくても自分らしい輝きを

放つ原石を誰かが拾ってくれると思いますよ。