母そして家族は父のスペシャリスト。

 

何故ならば、父の性格、習慣、行動パターンなど、

父の習性を誰よりもよく知っているからです。

 

認知症介護中、ケアマネジャーさんや行っているデイケアの担当者さんが

ああした方が良いですよ、こうした方が良いですよ、と色々と助言をくれて

試してみるのですが、父には合っていないことがよくありました。

 

例えば・・・・・

 

デイケアの行き先を1か所だけじゃなくて複数にしてみてはどうですか?

 

デイケアでの時間を半日(短時間)から1日(長時間)にしてみてはどうですか?

 

これらは全て、メイン介護者である母の負担軽減を考えてくれてのご提案でした。

一時期、母は気が狂いそうになるくらい父の介護が重荷になってしまった時期が

ありましたので、見兼ねたケアマネさんがこう提案してくれたのです。

 

そして試してみるのですが、デイケアから帰宅してからの父の様子が

デイケアを変える前よりも悪化しているように見えるのです。

 

認知症患者にとって新しい場所、新しい事にチャレンジするのにはリスクがあると

以前に書きましたが、父のもともとの性格が『1つ決めたら何が何でもやり通す』

という強固な頑固さ、『挑戦は出来るだけ避けて今まで通りの事を継続したい』

という面、を持っていたことも影響していたと思います。

 

結局まわり回って、認知症初期の頃からお世話になっていたデイケアさんに

戻ることで落ち着いたのです。

 

今思えば、父に合っていないことを強いてしまったのかな、でもあの時ああしなければ

母はきっとノイローゼになって身体的にも倒れていたやろうし・・・、このような問題

はとても難しいです。どちらか一方を取れば取った方は助かるけれど、

もう一方はその分ないがしろになる・・・本当に頭が痛くなります。

 

認知症になると、周囲には家族以外にも協力してくれる、本当に助かる人達が

出てきます。その方々は認知症患者、介護者のことを親身になって考えてくれ

色々と助言や提案をしてくれます。そのおかげで助かった事は数え切れません。

 

ですがここで大切な事は、最後は必ず認知症患者のことを一番よく知っている

家族や介護者がよく考えて決める、ということです。

 

協力してくれる方々は自身の経験や知識に基づき助言や提案をしてくれますが、

もちろん外れる、間違うこともあります。それは認知症患者のことをほぼ100%

理解する時間も経験も無いから、持ち得ないから、です。

 

家族は認知症患者のスペシャリスト、これは間違いないので

自信を持って考え決断して欲しいです。